2021.03.02
ブログ:プログラミングの集大成「鹿柵開閉装置」
こんにちは!ナオです。
11月28日、今回は中学生が参加する寺子屋のプレミアムコースで、
4年も前から始まり、ようやく現場へ設置となった「鹿柵(しかさく)開閉装置」。
私は鹿柵と聞いても、それがどんなものなのか、パッと思いつきませんでした。
鹿柵とは、鹿が住居・田畑・線路へ侵入してくるのを防ぐために作られた柵のことです。
秋の終わり頃、冬眠に入る前の食料を調達しようと鹿が山から下りてきます。
鹿柵のないところを見つけて、農作物を荒らしたり住居に近づいたり、
車道に飛び出したりしてくるので、鹿柵が少しずつ増えています。
村の山にある鹿柵は、普段は車道に掛かっているため、山へ行こうとする車が通れません。
通るためには、車から降りて手動で柵を開け、車を動かしてまた柵を手動で閉める必要があります。
その煩わしさをなくすために作ろう!となったのがプログラミングで開閉する「鹿柵開閉装置」です。
どんな形がいいか。どんな素材にしようか。試行錯誤を重ねた結果、試作品を完成させることができました。
「鹿柵開閉装置」を設置することで、車に乗ったままでクラクションを一定時間鳴らし続けると、
柵が開くのでそのまま前に進み、またクラクションを一定時間鳴らし続けると、柵が閉じるというものです。
音に反応して、開き、そして閉じるという仕組みをプログラミングして、基盤(Ichigojam)を柵に取り付けています。
プログラミング寺子屋で、いつも使っていたIchigojamが村の役に立つ機械に組み込まれました。
設置当日の様子
この日は、まず鹿柵開閉装置の組立やプログラムのメンテナンスを行います。
メンテナンスは、プログラムの調整と、装置自体の工作です。
子どもたちは、凸凹した坂道に対応して、支柱部分が伸び縮みするようにしたり、
音で反応するか試したりしていました。
メンテナンスを終えると、いよいよ実験です!
設置後の様子がこちらです。
本当に動くのか!?
鹿柵の開閉ができるのか!?
みんなドキドキしていたのではないかと思います。
そして動かしてみると、、!
「ちゃんと動いた!!」
「すごい!!」
「おぉ〜〜」
いろんな声が聞こえました。
写真ではわかりにくいですが、凸凹の坂道の上をしっかり動いています。
私も興奮しました。
実験が終わった後に子どもたちはこんな感想を話してくれました。
*農家の人が毎回鹿柵の開閉をしているのが大変そうだったので、その役に立つ、効率化できるものが作れて良かった。
*制作中は出来上がる形を想像できていなかったけれど、完成品をみて実感した。参加できてよかった。
*自分たちが作ったものが、実際に動いたのを見ることができて感動した。
今まで一生懸命に作ってきたものが、実際に動いて、子どもたちはうれしそうでした。
最後に
私はこどもたちの達成感や喜びの声が聞けて、
素敵な場に参加できたことをうれしく思います。
これからも、ワクワクするプログラミングができる場をつくれるよう努めます。
では今回はここまでです!
次回もお楽しみに!
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